バネ指(腱鞘炎)手術後に後遺症はある?費用と保険・私経験者です!

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出典:日経電子版

バネ指(狭窄性腱鞘炎)の手術を体験しました。整形外科のドクターと相談し、手術を選んだのには理由があります。現在術後9日、抜糸も済み、指が自由に痛み無く動くようになりました。バネ指手術の体験談と、治療の経緯をまとめてみました。

バネ指とはどんな病気?

指は腱(けん)によって曲げ伸ばしをしています。

手を握る力を発揮する筋肉は前腕にあり、その力を腱が伝えます。

その通り道で、指を曲げる屈筋腱(くっきんけん)が浮き上がらないように、靱帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)というものが押さえています。

ちょうどその構造はベルトとベルト通しのようなものだそうです。

靱帯性腱鞘は指にありますが、その腱が終わる指の付け根付近に、力がかかり炎症を生じやすいところがあります。

そこの腱や腱鞘が炎症を起こすと「腱鞘炎」になります。

さらに進行すると引っ掛かりが生じ、ばねのように指を伸ばしても戻ってしまう症状が起きるようになります。

これを「ばね指」と言います。

病名は「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」です。

同様の炎症が親指側の手首に起こる場合もあり、その場合はドケルバン病というそうです。

出典:日本整形外科学会HP

炎症が起こると腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、指の付け根に痛みや腫れなどが生じます。

進行するとばね現象が生じて「ばね指」となり、さらに悪化すると指が動かなくなります。

更年期の女性や妊娠出産期の女性にも多く生じます。

手の使いすぎやスポーツ、指を使う仕事の人に多いのも特徴です。

糖尿病、リウマチ、透析患者にも多く発生するそうです。

母指(親指)や中指に多く、他の指にでることもあります。

指の使いすぎによって負荷がかかると、動かすたびに摩擦のために炎症が進みます。

腱鞘が厚くなったり、腱が肥大したりして通過障害を起こすために、症状が悪化します。

保存的療法としては、局所の安静や投薬、腱鞘内ステロイド注射などがあります。

この注射は有効で、3ヵ月以上症状が出ないことが多いのですが、再発することも少なくありません。

若い方は治りやすいし、スポーツで腱鞘炎になった方はスポーツをやめれば治ることが多いそうです。

マッサージやサポーター、テーピングでは完治しない、再発することがあるそうです。

改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開術)を行います。

切開するのは腱鞘の一部だけで、小さな傷で済みます。

筆者が受けたのはこの手術です。

出典:日本整形外科学会HP

バネ指発症の理由(筆者の場合)

筆者はバネ指の前の状況で、早めに手術を受けました。

これまでに2回、右手の親指の狭窄性腱鞘炎の診断を受けて、2回ステロイド注射をしました。

3回目に腱鞘炎らしき症状が出てきて、親指が真っ直ぐ伸びなくなり、ものを持つのに力を入れると痛むので(例えば洗濯ばさみを開いたり、歯磨き粉のチューブを押したりするとき痛みました。)、根本的に治してしまおうと思いました。

筆者の場合、女性で中年だし、子育て経験もあります。

ものを書くことが多い(PCでもアナログでも)仕事なので、手を酷使してきました。

そして、これからも仕事でも生活でも手を使わないわけにはいきません。

手術してしまえば再発はないというドクターの説明を受けて、ちゃちゃっと決めました。

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バネ指手術体験談

年末にかけて少し仕事のやりくりができる2018年12月20日に手術を受けました。

娘が付き添ってくれましたが、別にすることもなく、行き帰りは車の運転ができるので、ひとりでも大丈夫です。

上半身だけ術衣に着替え(といっても、めくり上げられる○ートテック長袖はそのままで)、看護師さんと手術室へ行き、自分で手術台に上がります。

筆者は初めてではないので驚きませんでしたが、手術台って思いの外狭いので、なんか落ちそうで怖いです。(右乳房の全摘手術もしています。近くレポートします。)

ドクターがなかなかいらっしゃらないので、看護婦さんと雑談して待ちました。

切るところが見えたらいやだな、と思っていたら、手をすぽっと通す布があり、それを顔と手の間にカーテンのようにかけてしまうので、見えませんでした。

このカーテンは、感染防止のためだそうです。

ドクターひとりと看護師さんひとりだけ、カジュアルな感じで手術がはじまりました。

右手のひじのあたりまで、消毒のヨードチンキを、それはもうドバドバ塗ります。

そして部分麻酔、腱鞘炎治療の注射と同じくらいの痛さでしたが、次第に麻酔が効いてくると、触感だけになります。

これで部分麻酔での小さな手術は3度目ですが、歯医者さんの麻酔と違い、不思議に触覚は残っているんですよね。

切ってる、とか、引っ張ってる、とか。

ドクターは、たぶん筆者が不安がらないように気を遣ってくださったのだと思いますが、軽ーい口調で、「はい、切りましたよ」と状況を報告してくれます。

傷が小さいので、たぶん皮膚を鉗子のようなもので引っ張られたときだけ、変な感じがしました。

最後に電気メスで止血して、「縫いますよ~」とおっしゃってからが速いのなんの。

「ブラックペアン」で、ニノさんが縫合するのがすごく速いな、と思って見ていたのですが、ものの1分ほどで、「はい、終わりです!」

4針縫ってあって、ひと針ひと針丁寧にサージカルノットしてあったので、正直お医者さんってすごいなあ、と思いました。

筆者は肌が弱く、絆創膏をあまり使えないので包帯で巻いていただきましたが、絆創膏が大丈夫な人なら包帯もいらないそうです。

化膿止めと痛み止め、漢方薬を3日分処方していただき、前後合わせて一時間ほどで帰宅しました。

化膿止めと一緒に昼~次の朝まで痛み止めを飲んでしまいましたが、別に痛みも無いので痛み止めはそこでやめました。

切った腱は、本能的にまたくっつこうとするので、できるだけ動かしてください、とドクターから指示されたので、当日は左手を使って、気づいたときに右手親指を動かすようにしていました。

次の日は朝から仕事へ。

だんだん指が動くようになってきて、昼前にはペンを握って字を書けるようになりました。

夕方病院へ。

消毒のために包帯を外して、初めて自分の傷を見ましたが、ほんとうにちょこっとです。

「動かしてみてください」とおっしゃるので動かしてみると、すでに普通に動きます。

ドクターも驚くほど、痛みも無く動きます。

傷が引き攣れるのに違和感があるだけです。

消毒してガーゼをあてて、このときだけ絆創膏でおさえてもらいました。

次の日からは、キレイな水で洗って大きめの(トランプぐらいの、と言われました)カットバンを貼っておくこと、2,3日は強く押したりしないこと。

そして、この日が金曜日だったのですが、「来週の水曜日か木曜日か金曜日に来てください」と言われました。

ざっくりだなあ、とおもいつつ、言うとおりに木曜日に病院に行き、抜糸してもらいました。

ちょっと変な感じはしますが、痛いと言うほどではありません。

動かしてみて問題ないので治療終了、お疲れ様でした、ということでした。

手術してからちょうど1週間で終わりました。

ただ、傷口がかたくなってしまうと違和感がでるので、軟膏をつけてくださいと言われました。

これが、25g5本!

薬剤師さんによると、保湿剤なので無くなるまで塗っても全然問題ないそうです。

この記事を書いているのが抜糸後2日目で、今朝から薬を塗り始めました。

薬を塗ると、傷が柔らかくなる感じがして突っ張らないので、良い感じです。

傷跡は、今1.5㎝くらいです。

なじむともう少し小さく見えると思います。

なお、嫌な方もいらっしゃると思いますので、写真は省きました。

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バネ指手術の術後

術後はともかく楽になります。

抜糸までは癒着しないようにできるだけ動かすように指示を受けましたが、意識せずに使ってしまいました。

傷跡はどうしてもかたくなるのですが(手の皮は厚いんですよね)、軟膏(アット○ンみたいなものでしょうか。)を塗ることでずいぶん楽になります。

傷は、ちょうど指を曲げるときにできるしわに合わせて切っていただいたので、感覚的にも視覚的にも違和感がありません。

もう、全く普通に使えています。(本日手術当日から9日めです。)

バネ指手術後1ヶ月経過!

右手の親指の付け根を手術しました。

少し拡大します。

まったくシワにしか見えません。

痛みも引きつりもなく、触るとすこしかたいかな?くらいです。

ストレスのない毎日が快適です!

バネ指の治療に関する意見いろいろ

筆者も手術を考える前、ネット上でいろいろ調べてみました。

意外なほど手術に否定的な意見が多く、驚きました。

「バネ指の手術は絶対しちゃダメ!」系が多く、手術の失敗例が多く載せられています。

筆者の周囲にも「切りたがる医者はヤブだ」とおっしゃる方がおり、微妙な思いでした。

こういう場合、上手くいった方は発言しないのだということもお知りおきください。

つまり、ひどい目に遭った方は発言したくなるということです。

都市部にお住まいの方は口コミとかで病院やドクターの評判を調べてもいいと思いますが、ネットでご覧いただきたいのは専門家のご意見です。

また、お世話になるドクターとの十分な会話も必要です。

納得がいくまで説明を聞いて決めると、自ずから納得がいくと思います。

医師不足で病院が混み合っていて、他の方にご迷惑をお掛けすると遠慮する方もいらっしゃるでしょうが、自分の体のことですから、そこだけは図々しくなってもいいと思います。

しっかり説明を聞くと、注射で治そうとし続けることのリスクも分かると思います。

バネ指手術を決めた理由

実は私の腱は、2回目の手術で太くなっていたのです。

触ってみると、明らかに左手と違う感触なのです。

そういったことが起こりうるということは、ドクターも説明してくださったし、日本整形外科学会のHPにも、いろいろな病院のHPにも載っています。

だから、バネ指の症状が出る前に手術してしまいました。

術後の経過が良いのもそのためかもしれません。

バネ指手術費用と保険適用

手術にかかった費用は、全部で10000円くらいです。

手術そのものは、社会保険の3割負担で6630円でした。

事前の血液検査などで4000円くらい、後は薬も抜糸も500円とか600円とかです。

筆者が入っている保険だと、日帰り手術の適応で25000円いただけるそうなので、診断書をいただいてもおつりが来ると思います。

バネ指(腱鞘炎)の手術体験 まとめ

  • バネ指(腱鞘炎)は、中高年や妊娠出産期の女性、スポーツをする人、手を使う仕事をする人に多い。
  • 注射やマッサージも有効だが、症状が繰り返される場合は手術が有効だ。
  • 手術は上手くいけば簡単で、回復も早いし再発しない。
  • 費用は10000円程度ですみ、保険適用になる場合もある。
  • 主治医とよく相談し、納得のいく状況で手術を受けるべきだ。

筆者は上手くいった例ですが、そうでない方がいらっしゃるのも事実です。

あまり症状を繰り返す場合は、病院を替えたりセカンドオピニオンを試みることも必要だと思います。

参考になったら幸いです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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