出典:東洋経済オンライン
2019年は亥年、干支はイノシシです。調べてみると、あちこちにイノシシに関わる神社やお寺があることがわかりました。初詣に、旅行に出掛けたいイノシシスポットを調べました。2019年亥年に訪ねたいイノシシ神社・お寺まとめです。
目次
イノシシに乗った有名な摩利支天像 摩利支天徳大寺(東京・上野)
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上野のアメ横にある摩利支天徳大寺は、イノシシに乗った摩利支天像があることで有名なパワースポットです。
少しわかりにくいのですが、二木の菓子の向かい側の階段を上ったところにあります。
開運大摩利支尊天像
出典:摩利支天徳大寺HP
こちらは聖徳太子の御手彫と伝わる摩利支天像です。
宝永5年(1708)に徳大寺に安置されました。
パワースポットとしても有名です。
- 11月初亥の日には、ゐのこ大祭祈祷会が行われます。
吉祥日で、この日にご参拝すると46000日分の参拝をしたのと同じ功徳(御利益)があるといわれています。
- JR山手線・京浜東北線「御徒町」駅より徒歩約2分
- 東京メトロ日比谷線「仲御徒町」駅より徒歩約5分
- 東京メトロ銀座線「上野広小路」駅より徒歩約2分
- 京成本線「京成上野」駅より徒歩約7分
- 都営大江戸線「上野御徒町」駅より徒歩約2分
- 近隣の駐車場は、松坂屋パークプレイス24がおすすめだそうです。
- 東京都台東区上野3丁目25 松坂屋パークプレイス24より徒歩約3分
イノシシの寺 臨済宗建仁寺塔頭 禅居庵(京都市東山区)2019年1月は特別ご開帳あり!
臨済宗建仁寺派大本山建仁寺には、14もの塔頭(たっちゅう:本寺の境内にある小寺)があります。
そのひとつの禅居庵が「京都の猪の寺」です。
出典:禅居庵HP
境内には狛犬ならぬ狛猪が4対もあります。
狛猪がお出迎えをしてくれます。
拝観可能なエリアは、摩利支尊天堂の周辺です。
本尊の摩利支天像は秘仏です。
毎年10月20日の縁日に公開される以外はお会いできません。
ご本尊は7匹の猪の上に座したお姿です。
手水舎も猪の口から水が注がれています。
授与品もやはり猪づくしです。
絵馬も猪が書かれたもので、勝運、開運を願って絵馬を奉納される方が絶えません。
お守りも猪モチーフです。
2019年は亥年ということで、秘仏のご本尊が1月の1か月間ご開帳されます。
このチャンスに、武運の神様である摩利支天像を拝観してはいかがでしょうか。
京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町146
参拝時間:9:00~17:00
電話番号:075-561-5556
アクセス:京阪電鉄「祇園四条」下車徒歩約7分、市バス「東山安井」下車徒歩7分
イノシシに乗った優し気な摩利支天像 高台寺春光院東門(京都市東山区)
春光院は、ねねの寺で有名な高台寺の塔頭です。
江戸時代初期、北政所(ねね)の甥にあたる木下勝俊が建立しました。
現在は寺院は非公開ですが、念珠の授与を受けることができます。
光院の山門前には、摩利支天像が祀られています。
摩利支天は陽炎を神格化した神様なので、はっきりとした形がありません。
春光院の門前にある摩利支天は、大変愛らしいお姿の知る人ぞ知る像です。
京都府京都市東山区八坂鳥居前下る下河原町531
電話番号:075-561-8424
アクセス:京阪祇園四条駅から徒歩15分
大蔵寺(だいぞうじ)は、虚空蔵様(虚空蔵堂に安置)を祀り、退治された妖怪猪の霊をなぐさめるために建立されたお寺です。
本堂には35尊の仏像を祀ってあります。一部(猪頭の仏尊など)はまるもりふるさと館でご覧いただけます。
このお寺の上に虚空蔵堂がありますので合わせて参拝ください。
宮城県伊具郡丸森町字鳥屋83-1
電話番号:0224-72-2631
ファックス:0224-72-2631
イノシシと摩利支天の関係
摩利支天は猪を眷属(けんぞく)として従えているため、摩利支天像はイノシシに乗っていることがあります。
眷属とは神様に親しく仕えるもので、お稲荷さんと狐の関係と同様です。
現代の日本では、作物を荒らすことでマイナスイメージを持つ猪も、摩利支天の発祥の地古代インドでは、勇敢な動物と考えられていたようです。
摩利支天の原語のMarīcīは、太陽や月の光線を意味し、摩利支天は陽炎(かげろう)を神格化したものです。
陽炎は実体がないので捉えられず、焼けず、傷つかないことから、日本では武士の間に摩利支天信仰がありました。
出典:インド密教の仏たち
摩利支天は3つの顔をもつ神様で、日本では三面とも人間の顔をしていることが多いのですが、インドのマーリーチは左顔(向かって右)が猪の顔になっています。
これはヴァラーハの顔とよばれ、荒ぶる猪の神です。
ヴァラーハは世界が作られたとき、海に沈もうとする大地を支えた神様なのだそうです。
イノシシ神社 護王神社(京都御所西)
護王神社は、平安京の建都に貢献された和気清麻呂公(わけのきよまろこう)をお祀りしています。
和気清麻呂公とイノシシには、つぎのような故事が残っています。
769年、清麻呂公は、時の権力者 道鏡によって大隅国(鹿児島県)に流されました。
一行が豊前国にさしかかった時、どこからともなく三百頭のイノシシが現れて、清麻呂公の輿の周りを護りながら約40kmの道中を無事に案内し、宇佐八幡に到着すると、またどこかへ去っていったそうです。
すると、不思議なことに、清麻呂公の足萎え(あしなえ:足が悪いために歩行が不自由なこと)も治癒していたと伝えられています。
この故事から、清麻呂公を守護したというイノシシが護王神社のシンボルとなり、足腰の健康安全・病気・怪我の快復に格別のご利益があると信仰されています。
出典:ふらふら京都散歩
明治19年(1886年)に神護寺境内から現在地に移られた後、崇敬者により境内の霊猪像(狛猪)が奉納されました。
その後も様々なイノシシゆかりの品が奉納され、親しみをこめて「イノシシ神社」とも呼ばれているそうです。
境内の霊猪手水舎のイノシシの鼻をなでると幸せになると言われています。
おみくじは、かわいいイノシシのモチーフです。
京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴円町385(京都御所蛤御門前)
電話. 075-441-5458(午前9時〜午後5時)
交通アクセス
- 最寄り駅 – 地下鉄烏丸線 丸太町駅
- 最寄りバス停 – 市バス烏丸下長者町
イノシシの目はハート?正寿院(京都市宇治田原町)

イノシシに乗った摩利支天像発見! 八栗寺(高松市牟礼町牟礼)2019年三が日のみ開帳
出典:毎日新聞
2018年10月、四国八十八カ所八十五番札所の八栗寺で木像の摩利支天(まりしてん)像が見つかりました。
今にも突進してきそうなイノシシに乗っており、江戸時代の作とみられます。
木像は高さ約15センチ。
3つの顔と6本の手があり、矢を弓につがえ、刀などを手にしています。
2019年の正月三が日に本尊とともに特別開帳し、仏像の御朱印を特別に用意するということです。
イノシシは金色!仏国寺極楽殿(韓国慶州市)
写真:4travel.jpタビガラスさん
世界文化遺産の仏国寺境内の大雄殿の隣、安養門の裏にあります。
2019年亥年に行きたいお寺・神社は?イノシシ寺・神社を紹介!まとめ
2019年イノシシ年に行きたいお寺・神社は、以下の通りです。
- 摩利支天徳大寺(東京・上野)
- 臨済宗建仁寺塔頭 禅居庵(京都市東山区)
- 高台寺春光院東門(京都市東山区)
- 高台寺春光院東門(京都市東山区)
- 護王神社(京都御所西)
- 正寿院(京都市宇治田原町)
- 八栗寺(高松市牟礼町牟礼)
- 仏国寺極楽殿(韓国慶州市)
2019年が、イノシシのように元気に走り続ける1年になるといいですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!