令和の由来は万葉集ではなく文選?なぜ梅?ゆかりの地など話題まとめ!

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出典:日経電子版

新元号「令和」が発表されました。初めて日本の古典「万葉集」が由来。でも違うという声も。中国の「文選」が由来とする説です。なぜ桜ではなく梅?ゆかりの地は?諸外国の反応は?令和に関する疑問、文選由来説と諸外国の反応、梅の歌である理由とゆかりの地のまとめです。

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令和は万葉集が出典?

2019年4月1日、予定の11時半より11分遅れて、管官房長官から新元号「令和」が発表されました。

今回の元号のポイントは、出典(もとになる書物)が中国の古典ではないということです。

少し前に、出典は「日本書紀」という説が流れました。

「日本書紀」は、720年に成立したと言われる歴史書です。

712年に成立した歴史書「古事記」は、国内に向け朝廷の正当性を示すために編纂されたと言われます。

日本神話がより忠実な形で収録されています。

対して「日本書紀」は、対外的に(主に中国に対して)日本国家の独自性を主張するために編纂されました。

形式は「紀伝体」。

中国最初の私書、司馬遷(紀元前135年? ~紀元前86年?)の「史記」に習ったまとめ方です。

ある意味、非常に強く中国の影響を受けています。

それに対し、「万葉集」は日本最古の歌集です。

まだ平仮名や片仮名が完成していなかったため、「万葉仮名」と呼ばれる漢字表記を使っていますが、正真正銘日本人がつくり、まとめたものです。

令和 は、「万葉集」巻五(第5巻)の「梅花の歌三十二首并せて序」。

梅の花の歌32首、あわせて序(序文)と読みます。

令和があるのは、この序文の部分。

漢文で書かれています。

当時の日本での正式な文章は漢文ですから、中国の文章をコピーせいたものではありません。

「于時、初春令月、気淑風和、梅鏡前粉之披、蘭珮後香。」

「時は初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫らす。」と読みます。

令月は陰暦の2月のこと。何かを始めるのに良い月といわれます。

現代語訳すると、「初春、梅がほころぶ頃になると、風も気持ちよく和らいで、梅や春蘭が良い香りを漂わせている」くらいの意味でしょうか。

香りのよい植物には魔を払う厄除けの意味もあります。(香草といいます。)

早春の気配が清々しく、縁起の良い序文です。

凜とした風情が潔い元号ですね。

令和は万葉集が出典ではない?「文選」説

令和は「万葉集」が出典ではない、という反論もネットにあがっています。

万葉集の該当部分は、太宰府の大伴旅人(万葉集第3期の代表歌人)亭での梅見の宴が舞台とされています。

書いたのは山上憶良とも。(高校の教科書にのってましたよね。)

一方、蘭亭序とは、353年、中国東晋の著名な書家・王羲之(おうぎし)が「蘭亭」という景色の良いところで宴を催したとき、出席者がつくった詩をまとめたものにつけた序文です。

書道を習った方は臨書(手本にして筆で書くこと)しましたよね。

いっぽう、「文選」とは、530年頃に成立した中国の詩文集です。

「文選」に納められている張衡「帰田賦(きでんのふ)」に「於是仲春令月 時和気清。」

とあり、これが出典ではないか、とする意見があります。

万葉集編纂当時の日本は、文字だけでなく文化も中国にならって国力を強めようとしていました。

影響を受けるのは当然です。

もし、万葉集の梅の歌序文が「令和」の由来ではないとすれば、今筆者が書いているこの文章も中国由来になってしまいます。

なぜ?

漢字も平仮名も片仮名も、すべて中国の漢文由来だからです。

日本の文字や文章は、中国の文献を見本に発展してきました。

万葉仮名と漢文を使いこなしてまとめられた「万葉集」は立派な日本の古典といっていいと思います。

文選→蘭亭序→万葉集 という時系列があっても、盗作だったわけではありません。

胸をはって、日本の古典由来の元号だと言っていいんです。


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元号案は5つ!SNSの反応は?

2019年4月2日に、「令和」以外の元号案も公開されました。

「令和」以外の5案は、

  • 英弘(えいこう):出典「日本書紀」
  • 久化(きゅうか):出典は漢籍
  • 広至(こうし):出典は国書と漢籍
  • 万和(ばんな):出典は漢籍
  • 万保(ばんぽ):出典は漢籍

英・広・令が初めて元号として使われる字だそうです。

有識者9人のうち7人以上が支持して令和になったそうです。

報道番組での街の意見は、

  • 「英弘」は人の名前みたい!
  • 「久化」は「休暇」みたいで…。
  • 「ばん」は音がいや。

などです。

「万和」は読みにくいですね。

この中から選ぶとすると、やはり「令和」が一番キレイかもしれませんね。

有識者の中に卑弥呼様?

何のことかな、ゲームか何かの話かな、と思っていたら。

有識者会議のメンバー、宮崎緑・千葉商科大学教授の装いのことだったんですね。

白く光沢のある着物に、黒い縁取りのある羽織をはおった姿が、「卑弥呼のよう」だということなんです。

宮崎先生のの着物は「白大島」と呼ばれるものだそうです。

本来、紬は普段着という位置付けです。

とてもお高いのに。

先生は「本場大島紬大使」を務めていて、以前から紬を愛用しているそうです。

モードですね。

令和を考えたのは万葉集研究者・中西進!?

令和という案を考えたのは、中西進さんらしいです。

考案者は秘密、30年後に発表するという安倍首相。

しかし、何かを話す用意をしていたらしい中西さんが、発表を控えると発言。

これは!と思われた方がたくさんいたはずです。

中西進さんは、万葉集研究の大家です。

日本文学を知る方なら、やっぱり!と思いますよね。

そんなに秘密にしなくても…。

ちなみに、有識者会議のメンバーは、スマホを預けなければならなかったとか。

秘密にするのは大変ですが、有識者の方は信用しても大丈夫な気がします。

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新元号詐欺にご注意!!

「元号に合わせてキャッシュカードも変わる」。

高齢者らからカードをだまし取る詐欺事件が、すでに各地で相次いでいるそうです。

天皇陛下が譲位されるのに便乗して、記念の写真集の購入を勧誘する悪質商法も広がっているそうです。

警察や国民生活センターが注意を呼びかけている。

改元されても、キャッシュカードはそのまま使えます。

今上陛下のお姿も画像に残っていますから、慌てないでくださいね。

桜じゃなくて梅の理由は?

なぜ梅の花なの?という疑問の声もあがっています。

日本といえば桜でしょ?

高校の古典で、「花」といえば桜のことですよ、って教わりましたよね。

梅は中国から伝わったものと言われます。

桜は、日本で野生種をもとに交配されたものです。

だから、平安時代に「桜」といえば、原種に近い山桜のことです。

実は「万葉集」にはほとんど「桜」の和歌がありません。

なぜか?

奈良時代以前は、「花」といえば梅だったんです。

また、中国では「花」と言えば桃ですものね。

平安時代、遣唐使の廃止と国風文化の隆盛に伴って、桜を愛でる習慣ができたとも。

じゃあ、平安時代以降の文献から、桜に関する文言を選べば良かった?

そうもいかないんです。

現在、日本の古典として人々に知られている作品は、ほとんどが和文です。

漢字と平仮名で書かれた、和漢混淆文。

熟語を拾い出すのに適した漢文書籍がないわけではありません。

しかし、あまり知られていません。

元号を検討した有識者の方々は、出典が誰でも知っている日本の古典であることにこだわったのだろうと思われます。

十分に検討された上での「万葉集」。

日本最古の歌集からの元号は、日本の古典由来の初の元号にピッタリだと思いませんか?

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梅花の宴の場所に行くには?

「梅花の宴」が開かれた場所は、福岡県太宰府市にある「坂本八幡宮」といわれています。

このあたりに大伴旅人の屋敷があったといわれます。

報道ステーションでも放送していましたね。

出典:太宰府文化ふれあい館HP

〒818-0133 福岡県フクオカケン太宰府市ダザイフシ坂本サカモト3-14-23

アクセスは次のとおりです。

最寄駅・路線は、

    • 西鉄天神大牟田線 都府楼前駅 から徒歩9分(749m)
    • 西鉄太宰府線 西鉄五条駅 から徒歩17分(1.4km)
    • 西鉄天神大牟田線・西鉄太宰府線 西鉄二日市駅 から徒歩19分(1.5km)

    最寄のバス停・路線は、

  • 大宰府政庁跡バス停 から徒歩6分(417m)
    • 五条・内山行(西鉄都府楼前駅発)
    • 北谷回り
    • 西鉄都府楼前駅行(五条・内山発)
  • 関屋バス停 から徒歩8分(563m)
    • 五条・内山行(西鉄都府楼前駅発)
    • 北谷回り
    • 西鉄都府楼前駅行(五条・内山発)
  • 文化ふれあい館バス停 から徒歩8分(578m)
    • 国分回り(国分⇒水城)
    • 水城回り(水城⇒国分)

令和ゆかりの地を訪ねてみてはいかがでしょうか。

令和に中国の反応は?

これまで元号は、中国の古典を出典とすることが慣習でした。

今回の年号から日本の古典を引用する、ということで、中国国内でも日本の新元号に対する関心が高まっていたそうです。

「新元号は中国のどの古典から引用するか」と報じるメディアもあったそうです。

中国国営新華社通信(英語版)も、公表直後に速報しました。

中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」でも「日本の新年号『令和』」がトレンドワードになったそうです。

新元号の出典が初めて日本古典となったことについても、中国紙の環球時報は「中国の痕跡は消せない」と見出し。

引用元の「万葉集」も中国詩歌の影響を受けていると指摘しています。

日本で「文選」に気づいた方と同じ理由でしょうか。

中国外務省は、「日本の内政であり論評しない」と述べるにとどめています。

「しょせん、日本人にとって漢字はわが国からの借り物。

漢字のなんたるかをわかっていない。

その証拠がこの元号だ」という声も。

「令」という字は、「零」と音が同じなので、「令和」=「零和」。

平和ゼロ。平和な日はないという縁起のよくない元号、というのです。

「令」という漢字には、「命令する」「~させる」という意味があります。

漢文では「使役の助字」として習いましたよね。

「平和を強いるとは、侵略の歴史を忘れた小日本(日本の蔑称)の考えそうな元号だ」という意見も多いそうです。

一方、中国の書物が出典にならなかったことを残念がる声もあるそうです。


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令和に台湾や韓国の反応は?

台湾のニュース番組では、新元号について特番が組まれたそうです。

内容は、新元号の特集が1時間、天皇継承に関する内容が1時間ほどでした。

新元号予想として、おもしろランキングまで放送されたそうです。

台湾の方々の日本への注目度の高さや、親日の気持ちが感じられます。

一方、韓国の左派系紙・ハンギョレは新元号の出典について次のように。

「安倍晋三政権の保守的色が日本の古典を出典とする年号誕生の背景にあるようだ。」

まあ、左派系の新聞ですから。

むりやりな感じがしますけれど…。

令和にその他諸外国の反応は?

うーん。

日本語のニュアンスを伝えるのは、英語圏にも難しいようですね。

令和の出典は万葉集?まとめ

  • 令和の出典は万葉集だ。
  • 令和の出典は「文選」の「帰田賦」だという主張がある。
  • なぜ桜の歌ではなく梅の歌からなのかという疑問もある。
  • 中国では漢字の意味から、韓国では出典から批判する声もある。
  • 英語圏では「令」の訳が微妙だ。

令和。

昭和とかぶる字があることから、少し不安もありましたが(海外に対して)。

万葉集は発展途上の日本人が創り出した文芸作品集です。

世界中に誇って良いオリジナルの年号であると筆者は思います。

令和グッズがどんどん発売されているようです。

こちらに記事をまとめたので、良かったらご覧ください。

新元号令和グッズ早くも売り切れ?話題の令和アイテムは今が買い時!

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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